2002 通巻12号

      ㈱渡辺オイスタ-研究所      〒192-0154 東京都八王子市下恩方町490-3 

食品は加工精製により多くのミネラル・ビタミンが洗い流されています。そして加工精製食品は、その手軽さのためどうしても取り過ぎの傾向にあります。その結果、現代人は、タンパク、脂肪、糖質は過剰摂取と言われるほど十分に取っていますが、ミネラル・ビタミンは不足傾向にあると言われています。また、無理なダイエットをすると、さらにミネラル・ビタミンは不足します。

この食生活の乱れや無理なダイエットによるミネラル・ビタミン不足が、低体温、生理不順、貧血などを引き起こす重要な原因になっています。

低体温を軽く見てはいけません‼

低体温(35℃台)だと、自律神経失調症、生理不順を招き、低体温のまま更年期に入ると、更年期障害は重くなります。また、新陳代謝が低いため、肌の細胞の入れ替わりが遅く、汚れたコラ-ゲンを長く留めることになり、肌はくすみます。また、免疫力(抵抗力)も低下し、風邪などの感染症にかかりやすくなったり、ガン体質となります。また、薬物代謝酵素の働きも低下し、薬が効きにくくなったり、副作用が生じやすくなります。

テキスト ボックス: 体温	生命の状態	新陳代謝
36.6℃健康な人の基礎体温	身体細胞の新陳代謝が活発で、健康で活動的、免疫力も高く、ほとんど病気もしない状態を保つ。	100%
35.5℃低体温	神経失調症で排泄機能低下やアレルギ-体質など新陳代謝が不活発。遺伝子の誤作動が多くガン体質といえる。ガンは35℃を好む。	50~60%
34℃生死の境	海難救助で救出後、生命回復ができるかを判断する体温。自分で自分の体を自由に動かす事が出来ない体温。	10%以下?
33℃	死の入り口。山で遭難し、幻覚が出てくる体温。	?%

体温、活力はどのように生じるのでしょうか?

私たちは、ご飯やパンなどを食べて、それを熱源として体温を保ち、活力を得ています。私たちがご飯を食べると、主要成分であるデンプンはバラバラになり、一つ一つのブドウ糖になります。このブドウ糖が体内に吸収され、細胞に取り込まれ、燃えてエネルギ-となり、体温を保ち活力とします。しかし、ブドウ糖のままでは体内で利用することはできません。例えば、中東の国から輸入された重油は、ガソリンにまで精製されて、はじめて自動車を動かすことができます。それと同じように、体内に吸収され、細胞に取り込まれたブドウ糖は,ATP(アデノシン3リン酸)というエネルギ-になり、はじめて細胞で利用されます。

低体温の人は、ブドウ糖を円滑にATP(エネルギ-)にかえられない人

重油を輸入しても、ガソリンに精製する工場が貧弱では、輸入された重油は利用できません。それと同じように、ブドウ糖をATPにまで精製する能力の低い人は、せっかく食べたご飯やパンをなかなか利用できません。その結果、エネルギ-は十分に発生せず、体温を十分に保つことができずに低体温となり、活力も出にくくなります。つまり、低体温の人とは、ブドウ糖を円滑にATPにかえることのできない人なのです。

体温、活力アップのカギは、ミネラル・ビタミン補給                       

ブドウ糖は、解糖系、TCAサイクル、電子伝達系という生体反応系を経て、ATPに精製されます(図2)。この生体反応を進める上で、必要不可欠な栄養素が、亜鉛、鉄、セレンなどのミネラルと、ビタミンB、Bなどのビタミンです。ですから、ミネラル・ビタミンが不足するとエネルギ-生産能力が低くなり、低体温となります。ワタナベ活性型オイスタ-には、亜鉛、セレン、鉄などのミネラル、ビタミンB1、B2などがバランスよく豊富に含まれており、エネルギ-発生を円滑にさせる栄養素の宝庫です。

~冷え性解消のため~

 エネルギ-発生を高め、温かい血液を循環させましょう!

冷え性は、自律神経失調症による血液循環の乱れからも起こります。ビタミンEなどで,末梢血管の血行を良くすることは良いことです。しかし、低体温の方は、エネルギ-生産能力が低く、血液が適切に温まらないことがあります。冷え性解消のためには、血液循環を良くするだけではなく、エネルギ-発生系の能力を高めて(図2)、正常に温められた血液を循環させることも必要です。

       エネルギ-発生を高め、血液を温める(図3)

血流循環を良くする

貧血には、鉄不足だけではなく、ミネラル・ビタミン不足にご注意!

貧血とは、血液中の赤血球や血色素が少ないことをいいます。貧血の原因として、鉄分の欠乏がよく言われますが、赤血球が作られるためには、鉄以外にも、亜鉛、銅、コバルト、セレンなどのミネラル類や、ビタミンB12、ビタミンB、葉酸、ビタミンAなどのビタミン類が必要です。これらの、どの栄養素が欠乏しても、赤血球や血色素が減少し、貧血が起こります。特に女性は、生理で血液を失うため、貧血になりやすく、また、無理なダイエットや偏食なども貧血の原因になっています。

貧血のうち半数は亜鉛欠乏性貧血!!

貧血といえば、鉄分が不足して起こる鉄欠乏性貧血が有名ですが、貧血には、意外にも亜鉛が不足しておこる亜鉛欠乏性貧血が多いのです。学術報告によると、一般女性6200名を対象に行なわれた調査で、11%に貧血が認められ、そのうち約48%が、鉄を補給しただけでは症状が改善されず、鉄と亜鉛の両方を補給したとき症状が明らかに改善され、亜鉛欠乏性貧血であったことがわかりました。

亜鉛が不足すると、赤血球はこわれやすい

赤血球膜は、主にタンパク質でできていますが、亜鉛が不足すると、タンパク質の合成が円滑にできず、その膜はもろくて弱くなります。ところで、赤血球の大きさは7~8μmで、毛細血管の直径は5~10μmです。ですから、赤血球が狭い毛細血管を通り抜ける時には、赤血球は変形し、血管の内側とこすり合いながら通過します。この通過の時、亜鉛不足の赤血球膜は、もろく弱いため、破裂しやすいのです。正常な赤血球は、狭い毛細血管を毎日通り抜けても約120日の寿命があります。しかし、栄養不足の赤血球膜はもろく、本来の寿命より早く壊れてしまうため、赤血球が不足し、貧血になります。

ミネラル不足は、女性ホルモンのバランスを乱し、生理不順を引き起こします

女性ホルモンのバランスが狂うと、冷え、生理痛、生理不順が起こりやすくなります。ところで、ミネラルの中でも亜鉛、セレン、銅は、生殖生理作用において重要な働きをします。これらのミネラルが不足すると、女性ホルモンのバランスは乱れ,生理痛、生理不順が生じやすくなります。例えば、亜鉛が不足すると、卵巣を成熟させ、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌を促す働きをする卵胞刺激ホルモンと、排卵を起こし、黄体ホルモン(プロゲストロン)の分泌を促す働きをする黄体化ホルモンの合成と分泌が低下します。つまり、亜鉛不足では、女性ホルモン(卵胞ホルモン、黄体ホルモン)の分泌の低下と乱れを起こします。その結果、卵巣の発育不全、血清エストロゲン濃度の低下、月経周期の乱れ(生理不順)、度々の流産、奇形の発生などが生じます。また、セレン不足では無生殖、胎盤の分泌閉止、流産を引き起こすことがあり、銅欠乏では、貧血、低体温を生じることが報告されています。(J.Nutrution,1996,Eperientia,1994

~ミネラル補給は、女性ホルモンのバランスを保つ~

亜鉛補給には、女性ホルモンの分泌を促進し、さらにホルモンバランスを保ち、月経周期を正常に調整する働きがあります。セレン、銅補給は、胎盤を丈夫にし、順調な出産などに役立ちます。

オイスターの栄養素群は、女性の味方   

ワタナベ活性型オイスタ-には、鉄、亜鉛、セレン、銅、コバルトなどのミネラル、また、ビタミンB12、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンAなどが豊富に、バランスよく含まれており、低体温、貧血、生理不順などに対する食事療法としてもお役に立ちます。