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年末になると利用される機会の多いのが、胃薬です。この胃薬を例にとり飲み方を
みてみましょう。市販の胃薬は、消化酵素剤を中心としたもの(胃のもたれ、食べ過
ぎ、消化不良などで使用)と、胃酸の中和や胃の粘膜を保護するタイプのもの(胃
痛、げっぷ、胃酸過多、むかつきなどで使用)とに分類されます。
消化酵素剤を中心とした胃薬の場合 脂肪の分解酵素であるリパーゼや
炭水化物や蛋白質を分解する酵素などが含まれ、消化を助ける作用があります。
従って食事を食べた後(食後)に服用するのが効果的で胃のもたれや腹部膨満
感、消化不良の改善となります。
胃酸の中和や胃の粘膜保護をする胃薬の場合
荒れた胃を
いたわってあげる成分であるスクラルファートや銅クロロフィリンカリウム、アズレ
ン、アルジオキサなどが含まれています。荒れた胃や刺激を受けやすい胃をいた
わるには、胃の中が空っぽの方が良いわけで空腹時(食前または食間)に服用す
るのがベストです。
服用方法から読みとれば、食前または食間と服用方法の書かれた胃薬は、荒
れた胃を保護してくれる胃薬で食後に服用する胃薬は弱った胃や消化能力の低
下した胃をたすけくれる胃薬だと考えられると宜しいでしょう。
ただ近年は、「総合」という名のつく便利な使いやすい薬が多くなりました。
総合かぜ薬、総合胃腸薬など...。
総合胃腸薬の場合には、消化酵素剤に限らず、胃粘膜保護剤あるいは利胆
作用(胆汁の分泌をうながす)のある成分も含まれた薬となり、まさしくなんでも効き
ます(?)という具合になっています。
さてくすりの服用方法についてです。食前、食後、食間、就寝前に服用するという服
用方法は多くの方はご存じだろうと思います。しかしながら今でも時々、「食間服
用」を食事を食べながら(食事中)に服用すると思われる方もなかにはいらっしゃる
ようです。食事を中断して、おくすりを1つ又1つと...。
医療用の薬では、従来抗生物質など8時間毎、6時間毎に服用というものが主流を
占めていましたが、近年持続性の薬が開発されたおかげで、1日3回や1日2回の
服用が多くなりました。
「頓服薬」の場合は、症状が出た時の場合のみ服用する薬のことです。高熱
(38.5℃以上)がある時、痛みが激しい時、吐き気が激しい時などに利用されます。
一度服用し、とりあえず症状がおさまり同じような症状が出た時には、4〜5時間程
度の間隔をあけて服用される薬です。内服に限らず、坐剤でも同じ使い方です。
本来、便秘薬や睡眠薬(睡眠導入剤とも呼ばれる)でも頓服的な扱いで用いられる
のが宜しいでしょう。通じがあれば便秘薬を服用しないし、眠れる場合には睡眠導
入剤を服用しないというやり方です。でも、こういった薬を服用される方は、慢性化
している方が多いようで、医療機関でいただく薬で就寝時に服用するという指示が
多いようです。
薬は決められた服用方法を守らないと効果が期待できないばかりか、1度に2回分
服用(1回分飲み忘れたからと)したりすると、薬の血液中の濃度が高くなりますの
で、思いがけない作用をおよぼすことがあります。
血液中に薬が一定の濃度に保たれるように正しい服用方法を心がけましょう。
よくお母さん方から問い合わせのある医療用の坐薬の件で一言だけ。「解熱用の
坐薬と、吐き気止めの坐薬を同時に使用してよいかどうか」聞かれることがありま
す。この件については同じ坐薬でも効能が違いますので、どちらを先に肛門に挿入
しようとかまいませんが、同時に使用されてもかまいません。もちろん症状が落ち
着けば無理に使用されなくても宜しいです。一方の症状がまだ残っていれば、該当
する坐薬を一定の時間をおいて使用されてかまいません。
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