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潰瘍になりやすい方へ 


 胃や十二指腸はストレスの影響を受けやすい臓器です。何か心配ごとが有ったり、むしゃくしゃしたりした時、食事が余りすすまなかったといった経験は一度や二度あると思います。このように胃は心の鏡とも言えます。
心の穏やかな時、胃は快適に仕事をしますし、心が穏やかでない時、胃は不快な状態で仕事をします。心配ごとが続いたりすると、よく神経性の胃炎になったりします。もちろん、ストレスの受け方は各人によって違いますので、同じような状態でも人によって胃の調子が悪くなりやすい人と、そうでない方がいることは、ほんとうに不思議なことです。
 さて、強いストレスを受けることで、胃や十二指腸の潰瘍の原因になることは珍しくありません。もちろん、酒やタバコ、不規則な食事習慣なども胃を荒らし潰瘍のもとを作ることがあります。潰瘍はじわりじわりできるように考えがちですが、短い時間でできてしまうと言われています。一晩で重症の胃潰瘍になるといったケースもまれではありません。
 かつては、重症になると切除手術が治療の主体でしたが、現在ではすぐれた治療薬が開発されていますので、難治性の潰瘍のほかは切ってしまうことはほとんどなくなりました。
 医療機関でいただく薬には、胃粘膜を強くする粘膜防御因子増強剤胃酸の分 泌をコントロールする酸分泌抑制剤、胃の働きをつかさどる神経に働きかける抗コ リン性鎮痙剤 の3つに大別されます。

 患者さんの症状や食生活状態をみきわめながら、それぞれの薬が使いわけられています。